終活に欠かせないのは、身のまわりのものを整理していくことですね。思い出の品や、着れなくなった洋服などたくさんの物を溜め込んでいる方も多いでしょう。捨てられない、まだ使える、といった気持ちも分かりますが、それは死後の整理してくれる方に負担をかけることなりかねません。そこで、なるべく自分で片付けをする生前整理を行う方が増えています。ここでは、いつから始めるの?や、やり方についてお伝えしてまいります。

生前整理はいつから始めるのがよい?

一般的には60歳前後から始めるのが望ましいといわれています。定年や、子供が巣立つ時期であるなど、ちょうど生活スタイルが変わる時期でもあり、ライフスタイルを見直す絶好の時。物が多ければ時間もかかることに加え、体力の面から考えても、70代80代になると整理も一苦労となるため早めに始めることをおすすめします。

生前整理の始め方とは

たくさん物がある場合は、どこから手をつけていいか迷ってしまいますね。そこで、3つのステップに分けて進めていきましょう。

①いつまでに終わらせるかを決める

特に目標もなく始めた場合と、いつまでにどこを片付けると目標を持って始めた場合とでは終わるまでの時間にかなりの差がでます。目標がない場合は、「今度でいいか」と、後回しになりがちで途中で投げ出してしまう率も高くなっています。しかし、次の粗大ごみの日までにこの部屋の50%を整理するなど具体的な目標を持つと、計画的に進めやすく、挫折もしにくいですね。まずは小さな目標を立て到達し、達成感を味わうことで生前整理を楽しみながら進めていけるよう工夫してみましょう。

②捨てる基準を決める

「どれもまだ使えそう」、「思い出の品だから」と、捨てることをためらってしまう気持ち、分かります。しかし、残された家族の負担を考えるとやはり整理は必要ですね。そこで、捨てる基準を作り、明確なルールのもとで生前整理を行うことをおすすめします。例えば洋服なら、3年袖を通していないなら保存状態がよくても処分するや、思い入れのないものは処分するなど自分で紙に書き起こしてみるといいでしょう。どうしても迷うものについては、なぜとってあるのか?いつ・誰が・どこで必要なのか?といったことを分析し、それでも必要なら処分は見送ります。また、写真など思い出の品は、DVDに焼いて保存するなどコンパクトにするだけでも、随分と変わりますよ。

③老後、必要な物かを考える

もう1つの判断基準として、これからの人生に必要なものなのか?という点も考慮しておくとより基準が明確になります。

中々始められない方は

とはいえ、老後の生活も忙しい方や、自分でやると終わらないのではと考える方もいらっしゃるでしょう。そんな時には、買取業者や生前整理業者を利用することをおすすめします。プロなので作業は早く、自分で行うのよりも何倍も早く済ませることができるだけでなく、捨てる苦痛を軽減することができるのです。処分する物は業者が引き取ってくれるためゴミの日を待つ必要も、出しに行く手間もありません。大変便利なサービスですが、ボランティアではないため、サービス代や処分費用は発生します。

遺品整理はお早めに

物を捨てるには時間もお金もかかりますので、残された家族に迷惑をかけない気遣いとして、気力体力のある60代から生前整理を始めましょう。相続して欲しい形見も万全の状態で残すことができる、思い出の整理ができるなどたくさんのメリットもあります。「私は使わないけれど、誰かが使うだろう」と色々残していく方もいらっしゃいますが、基本的にあなたが必要としていないものは、ほかの誰かも必要としていないのが現実です。自分の手でしっかりと処分することをおすすめします。